ラジコンの『レース』についてちょっと考えてみた。
読者の皆様、こんにちは!(‘◇’)ゞ
今回はラジコンの『レース』について思ったことを、そのまま書いてみたいと思います。
今回の記事に関しては、かなり個人的な見解も含まれていますので、どうぞお許し下さい。m(_ _)m
さて実は先日、この動画を見てちょっと考えたことがありました 👇
『ラジコンショップ・GAGA』の高橋さんの動画であります。
自分も好きでよく拝見させて頂いております。
自分も昔、ラジコンブーム全盛期(35年ぐらい前かな?)にレースに出ていた時がありました。
その時代は、オフロードが大人気でショップ主催のローカルレースが頻繁に開催されていました。
レギュレーションも緩くて、モーターやメカ類・改造も自由だった気がします。
しかも各メーカーのラジコンが混走でした。
そんな時代でしたから、今のレース環境にはなかなか馴染めないのも、正直なところ感じていました。
さて、ここでちょっと『レース』ってそもそも何ぞや?・・・と言うところを一緒に考えていきましょう。
辞書で調べると、
【『レース』とは・・・ 「競走」、ないし、タイムを競う「競争」「競技」。競争・競技一般を指す語は「コンペティション」である。】
と書いてありますね。
読んで字の如くではありますが、競争すると言うことは当然一人ではレースは出来ませんよね。
複数の相手が居てレースが成り立つわけです。
そして、『速い者が勝ち』、『遅い者が負ける』と言うことですよね。
もう少し深堀してみましょう。
先駆者である実車のレースの歴史を調べてみました。
世界で最初のレースとされるのは、1887年のフランスで行われた約2kmの距離で競う ”蒸気機関自動車” でのレースとされています。
恐らくこの時代は、富裕層しか自動車を所有していませんので、あくまでお金持ちの ”娯楽” や ”自慢大会” として開催されていた様ですね。
そしてしばらくは、自動車がいかに ”故障が少なく” 、 ”トラブルなく”、より長距離を走れるか・・・を競うレースが続きます。
純粋に ”スピード” を競うレースが開催されるようになったのは1900年代に入ってからになります。
そして、この頃になると自動車の性能も飛躍的に上がって、スピードも既に200km/hに迫ろうとしていました。
特に安全に対しても規定やルールも無い時代・・・当然、事故や負傷者が出始めます。
そこで、レースの場を ”公道” から ”サーキット” へ移り始めたのも、1907年イギリスが最初だと言われています。
そして、更に相手に ”勝つ” ための ”スピード” に対しての追求が加速します。
より軽量なシャーシ、よりパワーのあるエンジン、よりグリップするタイヤ、そして技術力のあるドライバーとエンジニア、そして潤沢な資金・・・。
メーカーワークスの参入などで、プライベートチームとの差は歴然となります。
歯止めの掛からない欲求は、危険な方向に向かい、そしてレース自体の存続が危ぶまれてきますよね。
そこで、レギュレーション(規定)とルール(規則)が設定される事となります。
さあ、ここまでの流れを見てどうでしょうか?
『実車のレース』も『ラジコンのレース』も、辿ってきた経緯は同じように感ませんか?
速さを競うレースとは言え、より ”安全” に ”公平” な条件の下で運営すると言う事は必然となった訳ですよね。
もう一つ例を挙げてみましょう。
今現在、一番公平且つ安全なルールで開催され、人気を博しているレースはと言うと・・・?
個人的には、日本の『スーパーGT選手権』だと思います。
そして、それに準ずる様なルールの『DTM選手権』です。
どちらも『共通のシャーシ(センターモノコック)』に『共通のエンジン(同型タイプ&排気量)』を搭載して、使用する部品も認可された物しか使えません。
ボディはメーカー所有のデザインが許されますが、空力パーツや各部サイズは厳しく制限されています。
さあ、どうでしょうか?
これもラジコンレース界で、共通するレギュレーションで運営されているレースがありますよね?
皆さんご存知の『タミチャレ&タミグラ』と称される、タミヤ主催のレースですね。
クラスによって、使用するシャーシや部品が厳格に決められています。
主催者側でレギュレーションとルールが決められ、管理統制されています。
ちなみに『レギュレーション』はマシンなどの ”ハード面” に対して、『ルール』とは人の行動などの ”ソフト面” に対して決められているのが殆どです。
こう考えると、厳格に管理統制された環境下でレースを行うことで、参加する側も観戦する側も、しいては運営する側も気持ちよく活動できると言うことです。
しかし、ここで自分はさらに疑問が湧いてきました。
これらのレースは全ての ”無駄” を排除した『イコールコンディション』でのレースであります。
逆に考えると、全ての ”無駄” を排除しないと勝てない・・・と言う事になります。
同じ条件下でいかにして相手に勝つか・・・それは、厳密にマネージメント(管理)された状態で無いと勝てない・・・という様にも感じます。
モーターもレギュレーション上限まで、きっちりパワーを発揮する様に管理する。
タイヤも最大限グリップを発揮するように管理する。
シャーシは元より、人間の精神状態も最良な状態に管理する。
考えすぎかも知れませんが、レース活動をされている方々の話を聞くと
『全てはレースの為にラジコン活動がある』
と感じてしまうことがあります。
以前、『レースに出られるシャーシ以外興味が無い・・・』とか『レースに出られないシャーシ持っていても仕方ない・・・』と、言うか方にも会ったことがあります。
自分はそれを聞いて、何か寂しい気分になりました。
もちろん、レースをされている方の全てがそうでは無いですよ。
自分も時々、「たまにはレースで自分の腕を試してみたいな・・・」と思う時もあります。
でも、今の ”先鋭化” したレースに出るために、専用シャーシを購入してまで出る気は起きないのは正直なところです。
そんな時に、先の『GAGAの高橋さん』の提案するレース内容を拝見した時、
「これなら自分でもレースに出られるかもしれない・・・」
「レースを楽しめるかもしれない・・・」
そんな風に思わせる期待が湧いて来たのであります。
『草レース』・・・ふと、バイクに乗っている時に魅力的に感じていたレースを思い出しました。
草レースとは、MFJなど協会の非公認のアマチュアレースであります。
『サンデーレース』と言われる趣味のレース・・・今持っている車両でレースに出たい、そんな人たちのためのレースも有りなんじゃないか・・・と思った次第であります。
いろいろと書いてしまいましたが、間違っても『レース』自体を否定する気は毛頭ありません。
しかしながら、『ラジコンをすること=最終目標はレースに勝つこと』と言う図式が成り立ってしまうのは、今後のラジコン普及においては少し考えなければいけない事と思ったりもします。
ラジコンを楽しむカテゴリーを増やすこと・・・それがラジコンファンを増やすための『至上命題』ではないか・・・そんな風に思います。
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では、また次回 (=゚ω゚)ノ
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乗り物は、全てのカテゴリーでレースがありますもんね。
自転車、バイク、自動車、飛行機、船・・・・・・。
競争は本能なのでしょうか??
極力イコールコンディションというのには賛成です。
同一銘柄のモーター、タイヤをみんなで持ち寄ってシャッフル
なんてのも面白いと思います。
ラジコンにはまだまだ裏技がありそうですからね。