タミヤ・F103系シャーシの今すぐ出来る『簡単改良術』
今回は F103系シャーシ の『小ネタ』をご紹介したいと思います。
自分も F103GT を所有していますが、ノーマルでもよく走りますし DD(ダイレクトドライブ)カー入門にはうってつけのシャーシだと思います。
そんな素性の良いF103系シャーシですが、少し手を加えるだけで更に走りが良くなります。
まずは改良する部分の構造を見てみましょう
F(103)系シャーシのリヤサスは ”Tバー” と言われるFRP製プレートのしなりを利用しています。
(ちなみにフロント側はキングピンに小さいコイルスプリングのみです。)
それをロール側(車体が傾く方向)はフリクションプレート(写真の丸い円盤部分)、ピッチング側(車体が上下に動く側)はオイルダンパー&コイルスプリングで、それぞれ規制&制御しています。
構造がシンプルがゆえにセッティングには、独自のノウハウが必要かな~と言う感じはします。
正直、自分もセッティングノウハウが乏しいのでイマイチよく分かっていませんが・・・(笑)
そんな感じではありますが、自分なりにちょっと一手間加えて良い感触だった『改良方法』を紹介していきたいと思います。
まず一つはこちら 👇
説明書だとこの部分です 👇
この『MB7』のナットがよく緩むんですよ。
それを防止するためにOリングで緩め止めにしてみました。
これが緩んでくると、フリクションプレートの圧力が落ちて、ロールスピードが変わってしまいます。
それと、走る場所にもよりますが、フリクションプレートにごく薄くアンチウェアグリスを塗ると安定感が増しました。
ただし寒い季節はグリスが硬くなるので、事前に慣らしをするか柔らかいグリスの方が良いかも知れません。
それともう一つ、Tバーのロール剛性を向上させる簡単な方法がこちら 👇
丸で囲ってある部分は、Tバーの後ろ側をOリングで支えていますが、それをW構造に改良します。
使うOリングはこれがピッタリでした 👇
これにノーマルのOリングを使って、こんな感じにして組付けます。
あ、組み付ける前にOリングに薄くシリコングリスを塗っておくと、Oリングの捩じれを防止することが出来ますよ。
走った感じは、クルマ全体のロール側の動きに ”コシが出る” 感じになります。
恐らく自分の組んでいる『ソフトTバー』との相性が良いと思います。
ノーマルでもこの部分のOリングが結構つぶれてヘタってくるので、ヘタリ防止にも効果がありそうです。
いずれもハンドリングにも影響する部分かと思いますので、これらの改良は好みの分かれる部分かも知れません。
しかし、どの方法も安価で出来る方法ですし、直ぐに元に戻せるので試してみる価値は十分にあると思います。
では、皆さんも楽しいラジコンライフを (=゚ω゚)ノ
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