★今さら聞けないRCのお話し『ロング?ショート?』サスアームの長さで何が変わるの・・・?。
読者の皆様、こんにちは!(‘◇’)ゞ
『いまさら聞けないシリーズ』の第二弾 (笑) として、今回のお題は【ラジコンのサスアームの長さで何が違うのか・・・。】であります。
ここ最近で気になるのが、ドリフトカーのカテゴリーで「ショートサスアーム」なる物を目にするのですが・・・。
素人の自分だとですね・・・
「え?サスアームをわざわざ短くしちゃうの?長い方が良いに決まってるじゃん!」
とか思ってしまうんですよね (笑)
でも、わざわざ長くしたり、短くしたりする理由がある筈ですよね。
はい、そこで自分なりに『サスアームの長さ』について調べてみました。
◎目次
◎アームの長さは『速さの証』!ハイエンドモデルのロングアーム化
エントリーモデルのツーリングカーとハイエンドモデルを見比べてみると、サスアームの長さが圧倒的に違うのに気が付きます。
ここで、エントリーモデル代表の『TT-02』と、最新型ハイエンドモデルの『TRF420』とでサスアームの長さを比較してみたいと思います。
とは言っても手元に実物が無いので、画像上で比較をしてみたいと思います。
う~ん・・・ちょっと分かりづらいですよね・・・。
もう少しアングルを変えて、フロントサスの部分を比較してみましょう。
一目瞭然ですね!
ちなみに、写真の縮尺やサスピンの位置に関しては、結構正確に再現できていると思います。
さて、問題はこの長さの差がどのように影響するか・・・ですよね?
その辺を、次の項目で検証してみたいと思います。
◎ショートアームとロングアームの動きを検証してみた。
と言うことで、サスアームの動きを検証してみようと思うのですが・・・。
先も述べたように実物が手元にありません (笑)
ですので、毎度お得意の『模式図』を書いて検証してみようと思います。
なるべくサスアームの動きが分かり易いように、長さの差を大きめにしています。
図を書いているうちに面倒になってしまって、ロワアームのみ長さを変えていますがご了承ください (笑)
では早速、サスアームを動かして見ましょう!
左右のサスアームを、それぞれ同じ量だけ上下にストロークさせてみました。
これだけだと、あまり差が分かりませんね・・・。
では今度は、コーナリング状態を再現させてみましょう。
ここで注目すべき点は、ロアアームの動作量(角度)の違いにあります。
この角度が大小が何に影響するかと言うと、『タイヤのジオメトリー(トー角やキャンバー角など)』と『ダンパーストローク量』の変化に差が出てきます。
図をよく見ると『ロングサスアーム』の方が、アームの動作角度が浅い(少ない)ですよね。(黄色い点線を見ると分かり易いです。)
【動作角度が浅い=ジオメトリー変化が少なく、ダンパーストロークも少ない】ということが言えます。
そう考えると、ハイエンドシャーシに標準装備されている『ショートストロークダンパー』も必然的な装備と言えますね。
ただし、ダンパーストロークに関しては、どちらも同じ位置(サスピンからの距離が同じ)と、同じ角度でダンパーが取り付けられているのが条件になりますが・・・。
さあ、そうなると『ドリフト系のショートサスアームの利点は?』と言う疑問が残りますね。
次の項目で、その辺も触れてみたいと思います。
◎結論!結局どっちが良いの?
「じゃあ、結局どっちが良いの!?」と言うのは、まず置いといて・・・(笑)
『ドリフト系のショートサスアームの利点 』について考えてみました。
ロングアームの利点は、『ジオメトリー変化が少なくてショートストロークダンパーとの相性が良い』でしたね。
その逆を考えると、ショートアームは『ジオメトリー変化が大きくて、ダンパーストロークが多め』と言うことです。
ドリフトは『荷重変化を大きくして、スライドを誘発し易くする』のと、『ダンパーストロークを有効に使って、グリップ感を高める』のが重要であると、勝手に定義してます。
と言うことは、ショートサスアームは、正に『ドリフト向けのアイテム』とも言えます。
それでは、それぞれをこの様に結論付けたいと思います。
【速さを求めるならジオメトリーを正確に保持できるロングサスアーム!】
【重心変化を積極的に誘発して、メリハリのある走りをするならショートサスアーム!】
・・・どうでしょうか?
今までの自分の経験も踏まえて、勝手に 結論付けさせて頂きましたが、 そう悪くないと思いますが・・・ね?(笑)
では、今回はここまで。
次回をお楽しみに~! (=゚ω゚)ノ
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